以前にテレビで紹介されていた話です。
情景描写で作詞
松任谷由実さんは、ラブソングの歌詞にこだわりがあるそうです。 それは具体的な感情を出してないことです。 どういう気持ちだったかよりもどこで何を飲んでいたとか 場所やアイテムやそういう「情景描写」の方が多いです。
ラブソングなのに「愛している」「悲しい」など人の感情をほとんど書かず 「場所」や「アイテム」など情景描写で恋心を描くのがユーミン流の作詞法なんです。
曲を思い出すと確かにそうですね、だからとても心に残るんでしょうね~ 例えば「SWEET DREAMS(1987年)」情景描写で失恋した気持ちをつづることで その感情をイメージできるようにしています。 「写真立てにはおどける二人~」などそうですね。
ユーミンは言う 「情景描写の方が聴いた人が、それと似たような体験や風景を見たとかそういう気にさせる、その時にどう思ったかは聞き手にゆだねていますね。」
「ルージュの伝言」誕生秘密話
ユーミンのラブソングは実体験だけでは作れないので 映画、小説、絵画などからヒント得て作詞してるそうです。
「ルージュの伝言(1975年)」に誕生秘話があります。 エリザベステーラー主演の映画
彼女がいるのに浮気をしようとする彼に腹を立てて テーラーは口紅で鏡にメッセージを書きます。 この印象的なシーンがきっかけとなり「♪ルージュの伝言」が誕生しました。
そうです、映画のシーンと同じですね歌詞を思い出してください。 「あのひとはもう気ずくころよ、バスルームにルージュの伝言~」 さらにこだわりがあり、鏡というワードは一切出てこないし、 口紅も出てきません。ルージュはフランス語で「赤」という意味です。 勝手に聞いている人が鏡に口紅で書いていると連想しているんです。
すごい~なるほどですね~ それからスポーツを見ていて思いついた歌が 「ノーサイド(1984年)」 音楽を聴きながらテレビでラグビーの試合が放送していて バラードとスポーツの試合が合うな~と思ったそうです。 今年のラグビーワールドカップでこの歌を思い出した方も多いのではないでしょうか
ラグビー選手を支える女性の気持ちを情景描写でつづられています。 「彼は目を閉じて枯れた芝生の匂い、深く吸った~」
いい歌ですね~ユーミンの名曲をを改めて聴き直したいと思った特集でした。